ホイップの時間は何で決まる?なぜ早い時と遅い時がある?

多くの種類があるクリーム類ですが、買ったものやホイップの条件によって泡立ちの速さに違いがあることはご存じですか?
「いつもはこれくらいで泡立っているのに今回は泡立たない」、「なぜか今回はすごく早く泡立った」などの経験がある方もいるかもしれませんね。

今回はホイップ時間に影響がある項目について書いていきます。

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泡立て時間に影響がある要因

まず、時間に影響がある要因について見ていきましょう。可能性があるものとしては以下が考えられます。
①クリームの種類
②ホイップに使う器具
③ホイップ時の条件
順に見ていきましょう。

クリームの種類による影響

クリームには様々な種類があります。例えばいつもと違う種類のクリームを使ったときにホイップ時間の変化が出た場合はこれが要因の可能性が高いです。

例えばいつもは脂肪分が高いクリームを使っていたのに今回は低めの脂肪分を使った場合や、いつもは無添加のクリームを使っていたけど今回は乳化剤などが入っている場合などが考えられます。
脂肪分が高かったり、乳化剤が入っている物だと早くホイップが終わり、逆に低脂肪で無添加ものは時間がかかる傾向があります。

商品の容器に記載がある脂肪分や原材料を見てみるとわかるのですが意外といろいろな種類があるのです。クリームの種類について詳しくはこちらをご覧ください。

ホイップ器具による影響

電動ホイッパーと手動のホイッパーで違いが出るのはもちろんですが、気を付けたいのはホイップするときに使う器具のサイズです。ホイップするときにボウルなどの器具を変えていた場合はこれが要因の可能性があります。

ボウルや泡だて器にも様々なサイズがあり、適切なサイズを選ばないとホイップに時間がかかる場合があります。例えば200mlのクリームをホイップする場合はボウルの直径が20~30cm、泡だて器の長さも直径と同じか少し長い程度がやりやすいです。また、少し深さのあるボウルの方が飛び散りにくくお勧めです。

ボウルの選び方の注意点として、ステンレスの物を使用するとクリームが灰色になったり黒い粒発生することがあるので、できればガラスかプラスチックのものが良いです。

ホイップの条件による影響

いつも同じクリームを使っているのにホイップにかかる時間が変わる場合はこの要因の可能性があります。時間に影響するホイップの条件は、速度、クリームの量、温度、砂糖の量などがあります。

ホイップの速度について
電動ホイッパーであれば高速の方が早くホイップが終わるように手立てでも慣れている人と慣れていない人では一定に空気を抱き込むように動かせずに時間がかかってしまいます。

クリームの量について
一度にホイップする量が多い場合(200mlのクリームを2、3パック同時になど)うまく空気が抱き込めずに時間がかかることがあります。もしクリームの量を増やした場合、ボウルや泡だて器のサイズも少し大きくした方が時間的にもホイップの仕上がり的にもよくなります。お店では1000mlサイズのホイップを行いますが、ボウルも泡だて器も家庭用とは違いかなり大きなサイズでやっている為、きれいに出来上がるのです。(もちろん技量面もありますが)

砂糖の量について
基本的に砂糖を入れなくてもホイップは可能です。ただ、砂糖を入れるときと入れない時、砂糖の量を増やした時にはホイップの時間に差が出ることがあります。一般的にはクリームに対して5%~10%を限度として加えることを推奨していますが、それより多いとクリームの脂肪分が下がって(薄まって)しまいホイップに時間がかかってしまいます。

温度について
おそらく一番多くの方に思い当たるのはこの温度でしょうか。クリームはデリケートなもので特に添加物が入っていないタイプは温度管理に注意が必要です。
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温度による仕上がりとホイップ時間の関係はこんな感じです。

表.温度条件がホイップに及ぼす影響
表.温度条件がホイップに及ぼす影響

あくまで私が実験した経験からなので多少の誤差はあるかもしれませんが、理論的にはこのように考えてもらって問題ないかと思います。

いつもは冷やしてないけど今回は良く冷えていた場合や、いつもは冷やしているけど今回は時間がなくて冷やさずにやったらすぐに泡立ったなどのケースがこの温度による影響です。
早く泡立つとはいえ、それ以外のデメリットが大きいので、やはりホイップは冷やして行う事をお勧めします。

まとめ

ホイップの時間が遅い・早いなど時間に影響がある要因としてはクリームの種類(種類別や乳脂肪分)、ホイップに使う器具(ボウルや泡だて器の大きさや種類)、ホイップ時の条件(速度、容量、加えるもの、温度)が考えられます。

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