いざ作ろうと思い立った時にクリームがない…!
生クリームが苦手なので何かで代用したい!
値段が高いので代用できるならそれを使いたい!
など様々な理由で生クリームの代用品を探している方も多いのでは?
今回はその代用品について用途別に考えていきたいと思います。
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代用を考えるうえで大切なこと
一概に代用と言っても、レシピにおいて生クリームが持つそれぞれの役割をまずは確認しなければいけません。
例えば、ケーキのデコレーションという目的であれば、ある程度硬さを持った保形性のある食材を元にする必要があります。
では、用途として想定されるものを順に考えていきましょう。
ホイップクリームとして使いたい場合
この場合はある程度、保形性が必要となります。できる可能性のあるものは以下のものでしょうか。
・豆腐
・ヨーグルト
・カスタード
・バタークリーム
豆腐で代用
★出来上がり量 約250g
■材料
・絹ごし豆腐 1丁(400g)
・メープルシロップ 大さじ3
(はちみつでも可能ですが若干豆腐感が強くなります)
・牛乳小さじ2
・バニラエッセンス(あれば)数滴
①豆腐を固めに水切りします。(レンジで少し加熱後に重しをすると水が出やすいです)
②メープルシロップ、牛乳、バニラエッセンスを加え、フードプロセッサーや電動ホイッパーなどで滑らかな状態になったら完成です。
少し粗い仕上がりになりますが手動のホイッパーでも可能です。固さは牛乳で調整してください。
ヨーグルトで代用
★出来上がり量 約250g(水切り具合による)
・プレーンヨーグルト400g
・砂糖大さじ3
①固めに水を切って、砂糖を加えた後にヘラでなじませて完成です。
水きりの目安としては元の重さの半分くらいになるくらいです。砂糖の量はお好みで調整してください。
当たり前ですが、酸味が気になると思うのでできるだけ酸味の少ないものを選ぶのがおすすめ。
この辺りは好みになるので、お近くで買える商品で酸味の少ないヨーグルトを探してみてください。
個人的に色々試した結果、タカナシや小岩井の生乳100%ヨーグルトが酸味が少なくおすすめです。
それでもヨーグルトの風味が気になる方はバニラエッセンスなどを入れるとヨーグルトっぽさが緩和されます。
もう一つおすすめの方法が小さいタイプのヨーグルトを使う方法。
少量で良い場合は、もともと甘みのついているヨーグルトを水切りして少量使うというのもいいと思います。
個食の小さいものは酸味が少ないものが比較的多く、量の調整もしやすいです。
ミルク感の強いヨーグルトなどを用いればより近いものが出来ます。
一つ注意点はゼラチンや寒天を使用していないものを選んでください。※重要
コスパは悪いですが、少量の場合は個人的に小さいものから作る方がおすすめです。笑
カスタードクリームで代用
牛乳、卵、小麦粉、砂糖でできるカスタードクリームも生クリームの代用として利用可能です。
ただ、通常レシピだと甘みが強いので、生クリームをそのまま代用とすると少し甘ったるくなる可能性があります。
もしケーキのデコレーションとして使うのであれば少し砂糖を控えめにしてもいいかもしれません。
こちらの記事にカスタードの簡単レシピもあるのでよかったら参考にしてください。
バタークリームで代用
バターに砂糖や牛乳・卵を加えて混ぜ合わせ、なめらかなクリーム状にしたものをバタークリームといいます。
元々はバターサンドなどによく使われるクリームですが、代用の一つとしては可能です。
ただ、脂肪分が高いので使用量には要注意!量によってはかなりくどくなってしまうかもしれません。
バタークリームの種類としてはイタリアンメレンゲタイプがおすすめ。
バタークリームにはいろいろと種類があるのですが、保形性やバターの量などを考え、生クリームに一番近い使い方が出来るのがイタリアンメレンゲタイプです。
バタークリーム・イタリアンメレンゲタイプ
★出来上がり量 約230g
■材料
・バター 100g
・砂糖(シロップ用) 40g
・水 大さじ2
・卵白 1つ分
・砂糖(メレンゲ用) 小さじ1
①バターは常温に戻し柔らかい状態にしておきます。
②油分のないきれいなボウルに卵白を入れホイッパーで泡立てます。白く泡立ってきたタイミングで砂糖(小さじ1)を入れて、ツノが立つまでさらに泡立てます。
③鍋で水と砂糖(40g)を火にかけて、沸騰した泡に少し粘り気が出てくるくらい(温度計があれば117℃)まで煮詰めます。※この温度がかなり重要です
④メレンゲの中に③をボウルのふちからほんの少量ずつ垂らしながら、再びホイッパーで混ぜます。
人肌くらいの温度になり、つやが出てきたらOKです。
⑤柔らかくしたバターを泡立て器で混ぜ、ふんわりしてきたら3回に分けてメレンゲを加えながら泡立てて完成です。
このレシピは生クリームの代用として考えているので少し甘さを抑えてあります。
また、もし5号(15cm)のケーキをデコレーションする場合は目安として1.5倍~2倍にしてください。
注意点は、シロップの煮つめ具合が甘いと分離しやすくなり、煮詰めすぎると飴になってしまうことと、バターの固さが硬いとメレンゲと混ざりにくいことです。
調べてみるとこの他だと牛乳をゼラチンで固めるというのもあるみたいですね。
ただ、こちらはムースをほぐしたような形で表面を滑らかにしたいデコレーションには少し不向きかなと思います。
何かに添えるという用途や、見た目はそんなに気にしない方は試してみては?
乳製品以外で代用
豆乳のみだと脂肪分が少なく代用というのは難しいかもしれませんが、ココナッツオイルなどは常温で固体である為、ホイップする事も可能です。
詳しくはこちらの記事のおまけの部分に載っているのでよかったらご覧ください。
液体として使いたい場合
この場合保形性は必要ないので、脂肪と水分量の比率を合わせに行けば代用可能です。
チーズケーキやシチューなど液体のまま混ぜ込むものにおすすめ。
できる可能性のあるものは以下のものです。
・牛乳+バター
・豆乳+バター
問題はそれぞれをどれくらい入れれば生クリームに近くなるのかです。
バターと牛乳で代用とする場合どれくらいずつ混ぜればいいか計算してみました。
ややこしい計算は省いて、35%の場合と40%の場合で200mL分代用したいときの使用量を載せておきます。
用するバターや牛乳によって脂肪分が異なりますのであくまで参考程度で考えて下さい。
計算条件は以下の通りです。
・厳密には比重で誤差がありますが牛乳と生クリームの重量はmL=gとして換算
・牛乳の脂肪率は3.5%として計算(実際はもう少し高いですが誤差なのでこれで)
・バターの脂肪分は規格最低値である80%と仮定。重量換算は0.8g/mLとして計量。
(バターはmLで測りにくいのでg表記に直しています。溶かすと全部で200mLとなるはず…)

細かい数字なので四捨五入してもそこまで影響が出ないとは思いますがお好みで。笑
また、豆乳(無調整豆乳の場合)に関しても2%程度しか差が出ないので上記の牛乳分量を豆乳に置き換えていただいても問題ないかと思います。
代用する上での注意事項について
考えてみたら意外と代用できるものはありそうですね。
ただ、あくまで代用なので生クリームを使ったときと同じものを期待しない方がいいです。
味によっては好みがわかれるものもあるので、デコレーションなど大量に作る必要があるときは味見をしてから試すことをおすすめします。
また、レシピはその材料を用いた時に良い状態となるように設定されているので、材料の組み合わせ上、不具合(ダレる、固まる、味の組み合わせが合わないなど)が起きることもあります。
その点を理解したうえ、ご自身の判断で試してくださいね!笑
まとめ
生クリームの代用として利用可能なものは…
・ホイップして使う場合
豆腐クリーム、ヨーグルトクリーム、カスタードクリーム、バタークリームで代用可能
・液体として使う場合
牛乳+バターまたは豆乳+バターで代用可能
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