人工甘味料って危険ってきたことあるけど…
色々な食品に使われているし怖い…
人工甘味料についてのイメージは一般的に悪者扱いされていることが多いようですね。
今回はこの人工甘味料について書いていきます。
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人工甘味料とは
天然には存在していない物で、その名の通り人工的に合成して作った甘味料です。
甘味があり砂糖の代用にされる食品添加物とされています。
(1) 甘味
人工甘味料は砂糖の数百倍という高い甘味を持ちます。砂糖に比べて使用量が少なくて済むので、メーカーからするとコストダウンの利点もあります。
ただ、人工甘味料の甘味の質は砂糖と全く同じではなく、他の甘味料と併用してお互いを補うこともあるようです。(2) 体内での代謝
アスパルテームは、原料がアミノ酸なので、タンパク質の食品に含まれるアミノ酸と同じように体内で消化・吸収されるとされています。カロリーは砂糖と同じ1グラム当たり4キロカロリーですが、甘味度が高いので使用量が少なくなり、結果的に低カロリーとなります。
スクラロースとアセスルファムKは、ほとんど全量が体内で分解されることなく(栄養とならずに)、排泄されるとされています。
(3) 主な使用分野
高甘味度を利用してのコストダウンのほか、味質を調整しやすいこと、低カロリーを消費者に訴求しやすいことなどを理由に、飲料への使用が最も多く、菓子・菓子パン、デザート・冷菓、漬物などにも使用されています。
農畜産業振興機構より抜粋
人工甘味料の危険性
結論から言うと、実際に人工甘味料が、ヒトに悪影響を引き起こすという確かな証拠は見つかっていないようです。
人工甘味料は、食品衛生法で規制されている食品添加物です。
他の食品添加物と同様に一日摂取許容量(ADI)が定められており、使用できる食品や使用量の上限などの基準もあります。
食品添加物として認められている一方で研究論文などで様々な危険性が指摘されているようですが、多くは動物実験のみであり、ヒトを対象としていても、検証数が極端に少なかったり、対象者がそもそも病気のリスクを抱えている人だったり…
また影響が出たと結論を出している実験でも、被験者が摂取していた量がコーラ40本/日であったりと、さすがにそこまでやればどんなものでも影響出るだろうよ…というものが多いようで反論も多くされています。
アレルギーについての指摘もありますが、これについては個人差が大きく、どんなものでもアレルギーを引き起こす可能性があり、この世に誰にも絶対アレルギーを引き起こさないものなんてない気がします。
ですので、アレルギーで人工甘味料のみを敬遠するのは何か違和感があります。
ただひとつ高い可能性として指摘されている事は、体重増加への懸念です。
人工甘味料を摂取したとしても、脳は糖分を摂ったと勘違いしてインスリンを放出させてしまい、その結果血糖値は下がります。
すると、次の食事でその分多くの糖を摂らないと、満足できなくなってしまうというものです。
また、人工甘味料の強い甘さに慣れてしまうと通常の砂糖を使ったお菓子の甘さに満足できず、甘い物の多量摂取にもつながってしまいます。
今後も危険性(安全性)について新たな情報が出る事もあるかとは思いますが○○○は危険(安全)という1つの情報を、鵜呑みにするのではなく、きちんとその情報が正しいのか、何人中何人に、どれ位の量を摂取すれば影響が出るか等をきちんと確認する必要がありそうです。
似ているけど人工甘味料ではない?
人工甘味料に似たものに、天然甘味料である糖アルコールというものがあります。
糖アルコールは、砂糖に比べるとひかえめな甘さですが、カロリーは低い、自然に存在する成分です。
お菓子だけでなく、歯磨き粉などにも使われることがあります。
糖アルコールは砂糖とは違い、虫歯や血糖値に急激な上昇につながらないとされています。
代表的な糖アルコールは:ソルビトール、キシリトール、ラクチトール、マンニトール、エリスリトール、マルチトールです。
これらの糖アルコールは、人間が摂取して健康に影響することはないとされており、やはり危険性が気になる!という方はこれらの天然の甘味料を摂取してはいかがでしょうか?
ただ、害がないからと言って多量摂取はお勧めできません。
キシリトールなど一部の糖アルコールは吸収が遅く、浸透圧で小腸に水分が多く引き込まれ下痢につながる事もあります。よくガムの裏の注意書きなどで目にする事もありますよね。
最後に、私はそこまで気にしていませんが、やはり人工的に作った物を口に入れるということで倫理的に抵抗がある方が多いのかもしれません。
「人工甘味料=危険」と一概に判断できませんが、砂糖の取り過ぎは確実に糖尿病などに結びついています。そういった意味では、砂糖からの適度な置換は健康維持に役立つのかもれませんね。
まとめ
人工甘味料が危険だという確実な証拠はまだない。
天然甘味料の糖アルコールは安全性が高い
何事も適量の摂取が大切
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