手作りバターが出来ない!?失敗する原因とその対策とは?

生クリームからのバター作り。
自由研究などでお子様とやられた方もいるのではないでしょうか?
ただ、うまくバターにならず、マヨネーズのようにドロドロになってしまったという経験はありませんか?

今回は失敗してしまう原因と対策について書いていきます。

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手作りバターができない原因

考えられる原因としては
①動物性100%のクリームではなかった
②乳化剤や安定剤が入っているタイプだった
③量が多く時間がかかっている
④温まることで溶けてしまった

順番に解説していきます。

①動物性100%のクリームではなかった
これはもうそもそもクリームのチョイスミスですね。
バターは動物性100%(純乳脂肪のもの)でしかできないので要注意です。

②乳化剤や安定剤が入っているタイプだった
動物性100%(純乳脂肪のもの)でもできにくいもしくはできないものがあります。
原材料のところに乳化剤や安定剤が入っている物です。

バターは水分と油分の乳化を壊すことによって分離させてできるものです。

よって乳化を強くし安定させるものが入っているとうまくいきにくいです。商品には「種類別:乳等を主要原料とする食品」となっているのが添加物が入っている商品の見分け方。

出来なくはないですが、パッケージに「種類別:クリーム」と書かれている物のほうがおすすめです。

種類別がクリームと書かれている
乳等を主要原料とする食品

③量が多く時間がかかっている
ホイップの状態にはなったがその先に進まない(水分が出てこない)という方がいます。

これは恐らく量が多く、中のクリームが重たくなり動きにくくなっていることが原因です。

クリームを作っているメーカーさんのHPには100mLほどの容器に30mLという内容で載っています。

多くの方はクリーム200mLを500mLのペットボトルに入れてやっていると思うので、少し時間がかかることは覚悟で振り続けるしかないです。笑

どうしても動かないときはほんの少しだけ手で温めるのもいいです。ですが少しだけです!(理由はこの次に)

④温まることで溶けてしまった
これがきれいに分離せずドロドロになる原因です。
バター作りの際に、温めると早くできる!というのを聞いたことありませんか?

確かに温めることで分離は起こりやすくなるのですが、実はこの温めるという行為が落とし穴かも…。失敗した方の多くはこれが原因かと思います。

私も以前、子どもの自由研究でやってみたのですが、見事に失敗。
途中まではうまくいったのですが、ドロドロになり固まりにはなりませんでした。
例えるならマヨネーズのような状態。

失敗しないためには?

なぜ失敗したのか?クリームの状態をみて察しました。
これ、バターを溶かし始めた状態と同じかも。

考えられる状況としては、
・温めて振り続けたことで、分離したバターが溶ける
・溶けたバターが、分離したバターミルクと再び混ざり合う
・ドロドロの物体が完成…

溶けてしまう(マヨネーズ状になる)対策
・容器を冷やしながら行うこと
・水分が出始めたらこまめに容器外に出すようにすること

・容器を冷やしながら行う
ペットボトルを素手で持ち思いっきり振りまくるので、クリームには体温が伝わってしまい、どんどんクリームの温度も上がっていきます。

特にお子様とやるときなんかはそのような原理など知らないので教えてあげることが必要です。

クリームメーカーさんのHPにも“クリームが体温などであたたまるとバターにならないことがあります。氷などで容器を冷やしながらやりましょう。”とあります。

いくら容器に入っているとはいえ長時間バターを手で握っていたら溶けてドロドロになりますよね?バター作りをする際、特に分離し始めてからはできるだけ冷やして行いましょう。

・水分はこまめに取り除く
バターが溶け始めてもそこに水分がなければ混ざり立ってドロドロとまではいきません。

もし混ざり合う水分が少なければその分復活もしやすくなります。分離し始めたらこまめに水分は違う容器に移しましょう。

※出てきた水分はバターミルクと言って無脂肪乳のようなものなので捨てずに飲むか料理の隠し味として入れましょう!栄養が豊富に残っていますのでもったいないです!

復活するの?

ドロドロになったものは戻るのでしょうか?

私は水分が出てきても一気にやろうとしたので、かなりドロドロでした。

これどうしようかなと思いとりあえず溶けたバターを固めるべく、冷やしてから再度振ってみました。

すると、少しは水分が分離したのですが、やはりきれいな固まりにはなりませんでした。
ですので、水分をこまめに取り出していた場合は最終手段として冷やして再度振ってみるというのも可能性にかける意味では良いかもしれません。(うまくいくかはその状況次第…)

結局、私は料理に使う事にしました笑

ただ、バター作りに関する内容だと自由研究が他の人と被るかもですが、失敗したことでその考察や復活方法なども考えることができ、教育的には失敗もいい経験です。

子どもから失敗したことに対して何か言われたら、失敗から学んで大人になるのだと言い聞かせましょう(わざと失敗したんだよ感を出して笑)

もしよかったらこちらの記事も参考にしてみてくだいね!

バターが出来る原理の勉強にもなる手作りバターは食育の一つとしてもいいですよね。

失敗した時は考察としてそれも勉強なのですが、せっかくなら成功させて美味しく食べたい!挑戦される方はこういった点に注意してやってみてくださいね!

まとめ

①ホイップクリームの状態で進まない時
・植物性、もしくは乳化剤や安定剤が入っているタイプだった
・単純に振る時間が足りない

②マヨネーズになった時
・温度が高く、バターが溶けて再び水分と混ざってしまった
→冷やして振りなおしてみる(状況によっては完全に戻すのは無理かもしれません)
→他の料理(溶かせるもの)に使用する

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