常温?冷蔵?冷凍?チョコレートの保存方法

様々なお菓子にもアレンジできるチョコレート。でもいつの間にか白くなっていた!

ファットブルームで白くなったチョコレート

なんてことはありませんか?今回はチョコレートの正しい保存方法についてご紹介します。

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意外と忘れやすい賞味期限

安売りの時に買いだめして忘れてしまっていたことありませんか?(私はあります)
また、製菓用だともともと量が多かったり、大容量の方が安いからと保存することが多いチョコレート。水分も少ないため日持ちするイメージがありますがどうやって保存するのが良いのでしょうか?

まず、チョコレートは主に賞味期限がつけられた商品です。
これは開封前まではこの期限までおいしく食べれるという期限であり、開封後は基本的な食品同様にお早めにというのが普通です。

チョコレートの場合水分量が少ないので腐るというのはあまり聞いたことがありませんが、賞味期限切れでよくみられるのは、表面が白くなるブルーム現象などにより「美味しくなくなる」ことです。

賞味期限について

意外と知らない人もいるので念のためおさらいしておきます。

賞味期限:「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」比較的いたみにくい食品に表示されています。この期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限:「安全に食べられる期限」お弁当、サンドイッチ、生めん、ケーキなど、いたみやすい食品に表示されています。

農林水産省HPより

チョコレートの場合は開封後だと賞味期限が先でも劣化して美味しくなくなるという事もあるので、賞味期限の基本部分は押さえておきましょう。

さて、話がそれましたが、どうやって保存しておくのがいいのでしょうか?

チョコレートの大敵は湿度と温度

チョコレートの保存でポイントとなるのは湿度と温度です。
もちろん保存期間も重要ですが、上記の二つを避けることで長期間美味しく食べることが出来ます。

①密閉容器に入れる
まずは湿度を避けるためにジップ付きの袋に入れて空気を抜き密閉しましょう。何度も開封すると湿気が入ってしまうため、できるだけ1回で使用する分だけを小分けにして入れておく方法がおすすめです。また、密閉することで他の食品や冷蔵庫の臭い移りも防止できます。

②涼しい場所(15℃~20℃程度)で保存する
涼しい場所で保存と聞くと冷蔵庫が思い浮かぶかもしれませんがベストな場所ではありません。というのも温度が低すぎて取り出す際や開閉した際の温度変化などで結露が生じやすくなるためです。

出来れば冷蔵庫以外の涼しい場所が良いので、夏以外の季節は常温がいいでしょう。夏場はなかなか難しいと思うので野菜室など少し温度が高めの場所に保存しましょう。

ただ、注意点として野菜室は湿度が高めなので、密閉することを忘れないでください。また、冷蔵庫で保存していた場合は、使う前に「封を開けずに」常温に戻してから使用することがおすすめ。凍った保冷剤を常温に置いておくとビチャビチャになるのと同じで結露が直接チョコレートにつくことを防ぐためです。

また、上記の二つ以外のも光が当たる場所だと劣化してしまう事もあるので、暗所またはアルミホイルで包むなど光を避けることも重要です。

冷凍保存できる?

チョコレートは水分が少ないものなので冷凍しても問題ありません。ただ、上記にあった注意事項である密閉すること、使う前に常温に戻すことは同様に必要です。また、保存期間は冷蔵よりも伸びますが、おいしく食べるという意味では半年程度を目安に食べきりましょう。

保存方法を守らないとどうなる?

①密閉容器に入れなかった場合
チョコレートが湿度(水分)にさらされることで、チョコレートに含まれる糖分が水分に溶け出し、表面が白くなります(シュガーブルーム)。この状態になるとチョコレート中のバランスが崩れ、砂糖も水分で固まってしまっている為、おいしくなくなってしまいます。また砂糖が固まる為テンパリングでの復活もできません。

②高温で溶けてしまった場合
チョコレートが高温で溶けてしまうと、再度固まったときにチョコレートの油分が表面に浮き出て白くなります(ファットブルーム)。この状態はチョコレートの結晶状態が悪く美味しくありません。この場合はテンパリングで戻すことが出来ます。

チョコレートの劣化状態やテンパリングについてはこちらの記事でそれぞれ詳しく解説しているのでよかったらご覧ください。

まとめ

チョコレートは湿度と高温を避ける為、密閉容器(ジップロックなど)に入れ、夏場は冷蔵庫の野菜室、それ以外の季節は常温がおすすめ。冷凍保存もOK!

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