皆さんはオレンジピールやレモンピールなど、柑橘類の皮で何か作ろうとしたことはありますか?
私は昔レモンの皮をフリーズドライにしようとして舌が取れそうなくらい痺れた苦い思い出があります(笑)
その時は苦味抜きが足りなかったのですが、なぜ苦くなるのかやどうしたら抜けやすくなるのかご存じでしょうか?
意外と時間のかかる作業なので、時短の方法を含めてご紹介します。
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苦味の正体
柑橘類の皮が苦かったりピリピリしたりする原因はリモネンという物質です。
この物質は皮にある小さな袋の中の液体に含まれています。
(皮を握ると水分が飛び出すと思いますが、その液体です)
香りがかなり強く、柑橘独特のさわやかな香りはリモネンによるものです。
苦味抜きの仕方
水で茹でたり、水につけたりといろいろな方法があるかと思いますが、なかなか抜けない!という経験がある方が多いと思います。
これはリモネンが精油成分(油に溶けやすい成分ともいえる)であることに一因があります。
化学的にこの成分を取り出すときは有機溶媒(油が溶けやすい液体)を使用するため、そもそも水だけでは抜けにくい成分なのです。
では何でリモネン抜けばいいのか。家にある簡単なものだと「お酒(料理酒)」です。
1晩~1日程度料理酒につけておくだけで、水で苦味抜きをするよりも早く抜けます。
さらに早く抜きたい方は、おろし金かなにかで皮の表面を傷つけておくとより効果的です。
お酒につけた後は少しアルコール感が残るので、お湯で煮ると柔らかくなりアルコールも抜けます。
白い部分は取り除く?
白い部分はアルベドと呼ばれ、ここを取らないと苦味が出るという方もいますが、実はそこまで苦味のある成分は含まれていません。
むしろこの白い部分にはポリフェノールや食物繊維が豊富に含まれています。
リモネンは油に溶けやすい成分ですが、ポリフェノールは水に溶けやすい成分です。
栄養素を残し、効率的にリモネンを抜くには、アルコールにつけてリモネンを抜き、その後少し茹でることで栄養素の損失を出来るだけ抑えることができる1石2鳥的な方法なのです。
食感が苦手な方は無理にとは言いませんが、食べられる方はぜひ取り除かないことをおすすめします!
おすすめの食べ方
チョコ付けオランジェット
チョコを付けるだけで簡単におしゃれなお菓子が作れます。
マドレーヌやバターケーキなど焼き菓子の中へ
こちらも焼き菓子に少し加えるだけの簡単アレンジですが、一気に高級感が増すのでおすすめです!
このように本来捨てる皮でワンランク上のお菓子にすることができます!
ぜひ挑戦してみてくださいね。
まとめ
苦味が残りやすいのは水では抜けにくいことが原因!
料理酒などのアルコールにつけることで比較的短時間で抜くことができます。
アルコールにつけた後は少し煮てアルコール抜きをすれば栄養素も守れるのでおすすめ。
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