時間が無い時など、買って来て直ぐにホイップしたりしていませんか?これをしてしまうと
失敗につながってしまうかも…
今回はホイップを始める温度についてです。
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生クリームをホイップする際の温度って皆さん気にかけていますか?
パッケージに書かれている事もありますが、実はすごく重要です。
生クリーム(パッケージに種類別クリームと書かれた物)を製造している各メーカーでも良く冷やしてから使用する旨の注意書きが書かれています。
なぜ冷やさないといけないの?
以前、分離する原因についての記事にも書きましたが、クリームは油分と水分がきれいに乳化した状態になっています。
温度が上がってしまうと、油分が溶けてやわらかい状態となり、きれいに空気を包みこめなくなってしまいます。
そのため、通常よりもゆるく仕上がってしまい、ゆるいからとホイップし続けると分離してしまうことに…
冷やすことで違いは出る?
では実際に冷やしてからホイップしたものと、冷やさずにホイップしたものを比較してみましょう。
行った実験は、
・25℃、30℃まで温度を上げたクリーム
・25℃、30℃まで温度を上げ、その後良く冷やしたクリーム
これらの比較でホイップにどんな違いが見てみます。
今回は35%の生クリームを使ってみました。
(47%も試したかったですがお財布の関係でご勘弁ください…)
まず、25℃に上げてすぐにホイップしたもの
写真だと分かりにくいかもしれませんが、少しざらつきがあり、分離しかかっている感じです。
また、通常に比べてかなり緩く、これ以上続けても硬くなりませんでした。
(続けると分離してしまいました)
続いて30℃に上げてすぐにホイップしたもの
25℃とは違いかなり早い段階で分離してしまい、脂肪の塊とホエイに分かれてしまいました。
この二つの結果から、やはり高い温度でホイップしてしまうと失敗する事が分かります。
ではきちんと冷やした物を見ていきましょう。
25℃まで上げた後、良く冷やして5℃でホイップしたもの
25℃でホイップしたものとは違い、かなり泡立ちがよく、ほぼ通常と変わりませんでした。
30℃まで上げた後、良く冷やして5℃でホイップしたもの
こちらに関して、通常よりは少しゆるい感じはあるものの、使う分にはほぼ通常と変わらないと言っても良い状態でした。
以上の結果から、ホイップ前に良く冷やしておく事の重要性がわかりました。
もしケーキなどで使う予定が分かっていれば、前日に買って良く冷やしておくといいかもしれませんね。
※注意
今回は「種類別:クリーム」と書かれた添加物の入っていない動物性クリームの場合です。
植物性ホイップやコンパウンドクリームなどでは一度温度を上げてしまうと、冷やしてもホイップ出来なくなる場合があるので注意してください。
また、生クリームでも30℃付近まで上げてしまうと冷やしたときに完全に固まってしまうこともあるので、やはり昇温には要注意です!!
まとめ
ホイップ前はよく冷やすこと。
ホイップ温度が高いと分離やダレが起こる。