ケーキを切る際にナイフや包丁を温めるときれいに切れるというのは結構有名な話ですよね。
ただ、サイトや本によっては温めるとしかかかれていなかったり、何度くらいのお湯で温めるのがいいのか疑問に思ったことはないでしょうか?
沸騰したお湯につけてカットすると生クリームが溶けて見た目が悪くなったり、温度が低すぎるとあまり効果がなかったり。
ナイフの温度は一体何℃が適切なんだろう…という事で今回検証してみました。
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検証方法
市販のショートケーキを使用して、ナイフの温度別に切ってみた時の断面を確認する。
お湯の温度は40℃、50℃、60℃を使用し、比較として常温(25℃前後)でも行う。
お湯につける時間はナイフがお湯と同じくらいの温度になるくらいまでとする。
温めた後は布巾やキッチンペーパーで水分を拭き取り、切り分ける。
結果
常温

上部や真ん中のクリームがナイフに付着し、そのままスポンジ部分へ引きずられてしまう。
生クリームがナイフにたくさんついてしまうので、デコレーションが崩れるうえ、クリームのロスも出て少しもったいない印象。
40℃

常温に比べるとマシだが、上部のクリームがまだ若干下のスポンジに引きずられている印象。
真ん中のクリームは量が少ないせいか、きれいな断面になっていた。
ナイフには少しクリームが付着してしまった。
50℃

こちらも多少の引きずりはあるものの、40℃と比べると少なく、全体的に見ればきれいな印象。
10℃上がっても生クリーム部が溶けてしまうという事はなく、ナイフにもほとんどクリームがつかなかった。
60℃

生クリームの引きずりは全くなくなったが、部分的に生クリームが溶けて緩くなってしまった。
考察
温度別に試してみたところ、見た目とクリームの状態を考えると、ショートケーキでは50℃に温める方法が一番きれいに切れる温度という結果に。
もしかしたらチョコケーキなどでは結果が変わってくるかもしれませんが、基本的には50℃付近がよさそうでした。
おすすめの温め方
ここまでで50℃付近が良いことはお話したのですが、温度計がないというご家庭もあるかと思います。
そこで、温度計がなくてもできる50℃のお湯の作り方をご紹介。
まず、沸騰したお湯を用意し、同量の水(常温)を混ぜると大体50℃程度のお湯が作り出せます。(冬場や夏場で水道水の温度も少し変わってくるためあくまで大体ですが…)
温度計は100均でも手に入るのでチョコレートを溶かす際など、お菓子作りで使う事も多いのですし1つ持っておくと便利ですよ!
ちょっといいやつを買うと油の温度やアイスを作る時にも使えるのでおすすめです!
まとめ
ケーキをカットする際のナイフは50℃程度に温めると作業性がよく仕上がりがきれいになる。
50℃より低いとクリームが引っ付きやすく、50℃よりも高いとクリームが溶けてダレやすくなる。
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